<開催概要>
大会名:Honda Racing杯Let’sレン耐 最終戦 in 秋ヶ瀬
開催場所:埼玉県・サーキット秋ヶ瀬
開催日:2024年12月22日(日)
天気:晴れ
気温:9℃<開催クラス>
<午前>
グロム5クラス 10台
グロム4クラス 11台
<午後>
グロム5クラス 19台
マイスタークラス 3台
参加チーム:43台
2024シーズン最後となるLet’sレン耐は今年もホンダレーシングの全面協力によりサーキット秋ヶ瀬で開催。
今回は多くのエントラントにホンダライダーたちとのレースを楽しんでもらうため、午前組と午後組の2レースに分けて開催。それぞれ3時間の熱戦を繰り広げた。
また、今回は株式会社ホンダ・レーシング 代表取締役 渡辺社長も応援に駆けつけていただき、参加者たちを激励してくださいました。
さらに、会場には現役MotoGPライダーや全日本ライダーたちも集結し、レン耐の参加者たちとともに走行を楽しみました。
トップライダーたちと同じコースを走る貴重な機会に、参加者たちは大いに喜び、会場は大きな盛り上がりを見せました。
<午前レース 3時間耐久>
午前組のレースはグロム5×10台+4速のグロム4×11台によって開催。
決勝レースは9:15にル・マン式でスタートした。
オープニングラップはグロム5クラスの#1「うるとらソウル!」、#2「team the voice-A」、グロム4クラスの#38「SSRレーシング」の順でコントロールラインを通過するも、
すぐにHRCが母体の#100「ちーむえいちあーるしー」、日立Astemoが母体である#9「アステモ」らのホンダライダーたちがプロのテクニックを見せながらトップ争いを展開。
この2チームは早くも33〜34秒台に入れると他より3秒近く速い異次元の走りを見せる。
序盤は#100が先行していたものの、やがて#9がトップを奪取。1周のアドバンテージを持つかたちで1時間を過ぎることとなる。
グロム4クラスは、各1周ずつの間隔を開けながら#35「73Racing」,#31「ハッスルジェット」,#37「チームアップス」の順で前半30分を走行。
1時間目後半に入ってもこのオーダーは変わらぬものの、#35が頭ひとつ抜け出るかたちでトップに躍り出ることとなる。
1時間経過時での順位は、グロム5クラスが#9=93周、#100=92周、#2=87周。グロム4クラスが#35=88周、#31=85周、#37=85周の順。
<午前レース 2時間目>
2時間目に入っても総合トップは#9から揺るがず。#
9はさらにアドバンテージを伸ばして独走態勢を築いていく。
グロム5クラスの2番手#100、3番手#
2もそれぞれ大きな周回差が開き、
グロム4クラスの方も#39がやはり独走状態になるが、
こちらはクラス3番手が#32「DRC」にスイッチ。#
37はクラス6番手まで後退してしまう。
さて、
ここまでトップから最後尾まで40周ほどの周回差が発生している
今回のレースだが、
折り返し地点となる1時間半を過ぎたところで恒例のダブルペリア
ハンデの抽選タイム。
グロム5クラスは最大33周、
グロム4クラスは最大38周という大きなボーナスが発生すること
となり、レース後半の行方は一気に不透明になっていく。
2時間経過時の途中集計にダブルペリアの結果反映は間に合わず、
純粋な周回数のみでの発表に。
それによるとグロム4クラスの3番手がまたしても変わり、
今度は#39「MajiでMisojiの5秒前」
の名前が浮上していた。
2時間経過時での順位は、グロム5クラスが#9=190周、#
100=183周、#2=172周。グロム4クラスが#35=
174周、#31=165周、#39=163周の順。
<午前レース 3時間目>
午前組のレースはいよいよ最後の1時間。
ダブルぺリアの結果も反映され、さらに前半に力を温存していたチームたちが本領を発揮してきたこともあり、ラップモニターの順位は大きく変動。
グロム5クラスのトップには#1、2番手には#8「RT Foie Gras2」の名が上がってくることとなる。
そんななか、#100はクラス3番手、#9は4番手とホンダライダーたちも驚異的な走りで順位を粘る。
グロム4クラスは、#33「シンお主も悪よのう」がトップに。2番手には#39、3番手は#38「SSRレーシング」というオーダーに変更だ。
しかし、レースはまだ終わらない。
グロム5クラスでは#100と#9が最後の最後で失速し、順位を大きく後退。
また#1も後続に前を譲るかたちとなってクラス3番手へと後退してしまう。
これによりグロム5クラスはそれまで5番手付近を走っていた#6「Samson’s」が最後の追い上げに成功してトップに浮上。
グロム4クラスも意地で走り続けていた#39がトップを奪う。クラス3番手には#37が上がってくる。
#6が292周を走ったところでスタートから3時間を迎え、午前組のレースは終了。
グロム5クラスは#6、グロム4クラスは#39が制することとなった。
なお、#100と#9は午前レースでは最終リザルトで賞典外という扱いとなり、午前レン耐を大いに盛り上げてくれた。
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<午後レース3時間耐久>
午後レースは午前組とは異なるエントラントたちにより開催。
走行車両もすべてグロム5となり、グロム5クラス19台+マイスタークラス3台という構成となる。
ホンダライダーたちも、#100「ちーむえいちあーるしー」、#17「ほんだれーしんぐ」、#16「ちーむほんだ」、#7「KEIHIN FI RACING」、#10「イーテンアステモ」、#6「Astemo Sales」、#9「SHOWAオートバイクラブ」と言ったように多くのチームに分かれての参戦。午前レースでは賞典外扱いだったが、午後では順位が正式に与えられる本番レースとなる。
午後組レースは、#20「チームプランビー」、#7、#9らの好スタートで13:00に開始。
だが、やはり午後のレースもホンダライダーたちがのっけから全力で走行し、#17、#100、#7が次々と33秒台を叩き出すと激しいバトルを展開する。
さらにスタート後30分を過ぎると、#15「チームバイクつくってます」や#16も33秒台に突入。最終戦にふさわしいハイレベルな走りが繰り広げられることとなった。
マイスタークラスも#3「TeamPRIDEONE」と#1「どこどこツインズ」が同一周回、#2「RTザ青梅」が1周遅れと、こちらも鎬を削るガチ勝負で争いあう走りを見せた。
1時間経過時での順位は、グロム5クラスが#100=95周、#17=95周、#7=90周。マイスタークラスが#3=88周、#1=88周、#2=87周の順。
<午後レース 2時間目>
2時間目に入ると、総合トップは#17が奪い、後続に3周ほどのアドバンテージを築くかたちで進行。
上位勢は相変わらずホンダライダー勢が占めることとなり、またしも最後尾付近とは40周ほどの周回差があっと言う間に開いていってしまう。
そんななかマイスタークラスは#2がアドバンテージ6周と一気に抜け出ることに成功し、総合4〜5番手とホンダライダーたちに食い込むかたちで上位勢に食らいついてクラストップを走ることとなっていた。
というところで、スタートから1時間半が過ぎてこちらもダブルペリアハンデの抽選時間。
グロム5クラスは最大で26周、マイスタークラスは最大で11周と、午前組ほどではないが、やはりかなりのボーナスハンデが発生することとなった。
ラップモニター上へのボーナス反映は時間がかかるため、しばらくは純粋な周回数のみで掲示。
その結果、見かけ上は#17がトップを維持するまま最後の1時間を迎えることとなった。
2時間経過時での順位は、グロム5クラスが#17=189周、#100=187周、#16=177周。マイスタークラスが#2=177周、#3=169周、#1=168周の順。
<午後レース 3時間目>
ホンダライダーの底力おそるべし。
ぺリアハンデが発生したにも関わらず、それを跳ね返すハイペースな走りで上位を譲らない。
#100が再び総合トップに返り咲くと、#16や#17らを従えてグングンと周回数を伸ばしていく。
特に#100の青山博一ホンダチームアジア監督は、これまで毎年のようにこの最終戦に参加しており、いわばもう立派な「レン耐ベテラン」。飛ばしながらもガス欠への配慮やミニゲームの内容など、しっかり勝ちへつながる要素も理解している様子だ。
#100はじわじわとアドバンテージを伸ばしていき、残り30分で2番手以降に4周のアドバンテージを築くことに成功。その後も順調に走行を続けていく。#16はなかなか差を詰められず2番手に甘んじるも、こちらも単独2位の状態。
一方、3番手争いは残るホンダライダー勢が入り乱れる激戦で#17がその位置にいるが、どこが表彰台の最後を射止められるかは不明となっていった。
マイスタークラスは、ここに来てぺリアハンデの恩恵を受けた#1がトップに浮上。#2と#3も必死に追い上げを図るが、その差は4周ほどになってしまう。
最後の30分も#100の強さは揺るがず。
さらにアドバンテージを1周伸ばした5周とすると盤石な態勢でゴールを目指す。
グロム5クラス3番手争いは#7が奪うことに成功。同一周回の#10と最後まで戦うかたちにもつれ込む。
マイスタークラスも#1がアドバンテージをさらに伸ばすかたちで逃げ切り態勢に。
クラス2番手争いはついに#3が前に出ると#2を引き離しにかかっていった。
こうして16:00を迎えて午後組のレースも終了。
最終的にホンダライダー勢の中でも5周差をつける圧倒的な強さで走りぬいた#100が真っ先にゴールしてグロム5クラス優勝。クラス2位は#16が、3位は#7がゲットすることとなった。
マイスタークラスは#1が見事逃げ切って優勝。2位は#3。3位は#2が受賞した。最終結果は次のとおりです。
午前レン耐の表彰プレゼンターとして、株式会社ホンダ・レーシング 取締役 藤阪さんに努めていただきました。
<<午前レース>>
<グロム5クラス>
1位 #6「Samson’s」 292周
2位 #8「RT Foie Gras2」 289周
3位 #1「うるとらソウル!」 288周
<グロム4クラス>
1位 #39「MajiでMisojiの5秒前」 270周
2位 #33「シンお主も悪よのう」 267周
3位 #37「チームアップス」 262周
<人生初レースクラス>
1位 #39「MajiでMisojiの5秒前」
2位 #33「シンお主も悪よのう」
3位 #38「SSRレーシング」
特別賞は#36「大神のさおり」の皆さんに贈られました。
<<午後レース>>
午後レン耐の表彰式プレゼンターとして株式会社ホンダ・レーシング 代表取締役 渡辺社長が努めていただきました。
<マイスタークラス>
1位 #1「どこどこツインズ」 273周
2位 #3「TeamPRIDEONE」 268周
3位 #2「RTザ青梅」 267周