レン耐2025アーカイブ レン耐 イベント 2025.03.30
Let’sレン耐レポート【東日本シリーズR-4】Let’sレン耐秋ヶ瀬 3時間耐久レース

<開催概要>
開催名称 Let’sレン耐 秋ヶ瀬 3時間耐久レース
開催日時 2025年3月30日(日)
開催場所:埼玉県・サーキット秋ヶ瀬
天候 曇りのち晴
気温 14℃
■開催クラス■
<3時間耐久>
マイスタークラス 3台
GROM5クラス 15台
GROM4クラス 12台
参加チーム計 30台
参加者数 95名
<レポート>
前々日までは連日夏日で温かいというよりは暑い日が続いていた気候だったが、前日の土曜日の雨で一気に例年並みの気温まで落ち着くこととなった2025年3月30日(日)、サーキット秋ヶ瀬周辺の雨は止み、若干肌寒いものの、しっかりドライ路面での3時間耐久が開催された。
<3時間耐久レース>
この秋ヶ瀬戦は午前中のみでレースを終えるという恒例の3時間耐久。朝は早いものの、半日でレースは終了し、午後の早い時間にはサーキットを出ることができるため、一日を有意義に使用できるというメリットがある。
数あるレン耐のレースの中でもさらに気軽に参加できるレースとあって、今回は30台が参戦となり、全長600mあまりの秋ヶ瀬のコース内は常に混雑気味。ここは無理をせずいかにレースを楽しむか、が重要になってくる。
全参加者の協力もあり、直前のフリー走行終わりからの記念撮影タイムを順調に行えたため、3時間耐久レースは予定よりも5分前倒しの午前8時55分に日章旗が振られることとなった。ル・マン式スタートで飛び出していったのはマイスタークラスの#2「RT ザ 青梅」。30分経過時点では、後続に2周以上の差をつけて#12「Team SV」が総合トップに立っていたが、その後も快調に飛ばしていく2号車は1時間経過時点で総合トップをキープ。そもそも3時間耐久の場合、ガソリン満タンでスタートするGROMの場合、全く問題なく走り切れるためガス欠の心配は皆無。そのためダブルペリアのハンデをどう捉えて走行をするかということになるわけだが、この日の#2「RT ザ 青梅」は「とにかく楽しく走ろう」ということで、結果はあまり考えずにガンガン走っていたのだ。このチームのように快調に飛ばす車両もいたが、残念ながら転倒も多く発生。多重クラッシュで赤旗中断されることもあった。
それでもレース折り返しとなる1時間半が経過。トップの#2「RT ザ 青梅」は132周を走行していた。ここでダブルペリア式ハンデを決める時間となり、各チーム代表者が集められた。各クラスの最後尾(転倒などのトラブル車を除く)のチームがサイコロを振る権利を獲得しサイコロを振った。GROM4クラスで振られたサイコロは「6」。ということで6位につけていた#34「秋田のノラネコ」の周回数123周を基準とし、トップの#41「新橋」の129周との周回差に1.5を掛けた(小数点以下は四捨五入)9周をハンデとして6位以下の全車に与えられた。2位から5位のチームには、それぞれのトップとの周回数差×1.5が加えられることになった。
GROM5クラスでは「10」の目が出て、10位の#4「イケイケ団」の117周が基準となった。この時点のトップは#15「Team BEN-HUR」の129周であるため、その差に1.5倍を掛けた18周が10位以下の全車に加えられ、2位から9位まではそれぞれの周回数差の倍の周回数が加えられ、順位は大きくシャッフルされた。今回3台が参戦したマイスタークラスでは、トップとの差がともに3周ということでトップの2号車以外の2チームに5周が加えられた。
残り30分となる2時間半経過時点でのリザルトでこのダブルペリアが反映され、GROM5クラスのトップが#16「TSNYレーシング」となり、2番手と6周差で走行を続けている状態となる。GROM4クラスは、#39「とりあえず走ろう」がトップだが、#31「Over51cc」が同一ラップで争う展開。
マイスタークラスは#1「お主も悪よのう」がトップで走行していたが、ここからの終盤の追い上げは激しく、さすがマイスタークラスともいえる、まさに最終ラップまでどのチームが勝つかわからない展開となっていく。
そして3時間が終了し、トップを総合していたのは#2「RT ザ 青梅」! この2号車を先頭にチェッカーフラッグが振られていった。マイスタークラスは全車が同一ラップ、2号車と2.6秒差で#3「どこどこツインズ」が2位に入り、3号車にコンマ6秒遅れて#1「お主も悪よのう」がチェッカーを受けていた。
#2「RT ザ 青梅」は「最初からぺリアも気にせずに楽しみに来ました。ぺリアで5周もライバルがもらってたので、もうダメかとは思いましたが、その後も楽しく走っていたのが良かった」とこの日の勝因を語っていた。
GROM5クラスを制したのは#16「TSNYレーシング」。「20数年前に草レースをやっていたけれど、久しぶりにレースをやろう」とレン耐参戦のために昨年4人で結成したチーム。昨年の筑波戦に初めて出たら「あまりに楽しくて、また筑波で走ろう」と5月4日の筑波戦に申し込んだもののいっぱいで参戦できないということだったのでこの秋ヶ瀬戦にやってきた。チーム結成2戦目ながらライダーは4名のうち2名しか参加できず、2名で走行。しかし途中で転倒を喫し、一人は救急車で運ばれる事態に。それでも、とひとり残り2時間を走り続けた結果、見事な勝利となった。骨折と靱帯の損傷という診断を受けた後にペアライダーも病院から戻り、無事に2人そろって表彰台に上がっていた。
GROM4クラスで優勝した#31「Over51cc」は「今日はエースがいい仕事をしてくれたし、タイムキーパー(サポート)も頑張ってくれて、この春の秋ヶ瀬を2連覇できました。次は10月の桶川に出る予定ですので、また勝ちたいです」とコメント。
正式結果は次のとおりです。
<4時間耐久>
<マイスタークラス>
1位 #2 RT ザ 青梅 254周
2位 #3 どこどこツインズ 254周
3位 #1 お主も悪よのう 254周
<Grom5クラス>
1位 #16 TSNYレーシング 248周
2位 #6 team theVoice-C 246周
3位 #4 イケイケ団 245周
<Grom4クラス>
1位 #31 Over51cc 251周
2位 #33 のらねこ 244周
3位 #39 とりあえず走ろう 241周
<人生初クラス>
1位 #33 のらねこ 244周
2位 #36 梟 234周
3位 #38 meccanico corsa 193周
<特別賞>
#34「秋田のノラネコ」
今回最も遠いとことから来てくれたチーム、ということでチーム名にあるように秋田からの参加したこのチームに特別賞が贈られた。